インターナショナルSOSは8月17日、デング熱の感染が世界的に増加している最新情報を発表しました。過去数十年間でデング熱の感染者数が急増し、2019年には2000年の5倍以上になっています。世界保健機関（WHO）によれば、世界人口の約50％がデング熱のリスクにさらされ、この病気は100ヵ国以上で根強く存在し、新たな地域に広がっていると警告されています。特にアメリカ大陸ではデング熱感染が顕著であり、2022年通年の報告数を既に上回る300万人近くの感染者が確認されています。
アメリカ大陸では、ボリビア、ブラジル、ペルーや中南米の他の国や地域でデング熱感染が増加しています。さらに、アメリカの一部州でも局地的な感染が報告されています。デング熱だけでなく、蚊の媒介による他の病気も増加している傾向にあります。
デング熱は蚊に刺されることで感染するウイルス性疾患です。感染する蚊の種類はAedes aegypti（ネッタイシマカ）やAedes albopictus（ヒトスジシマカ）が最も一般的です。デング熱に感染してもほとんどの人には症状が出ませんが、出る場合は筋肉や関節の痛み、高熱、頭痛、吐き気などが現れます。重症化すると出血や臓器不全を引き起こし、死亡することもあります。
デングウイルスは4つの株があり、一度デング熱にかかった人はその特定の株に対する免疫を持っていますが、異なる株に感染すると重症化する傾向があります。治療法や抗ウイルス薬は存在せず、予防策としては蚊に刺されないようにすることが重要です。市販の蚊よけや蚊帳の使用、繁殖源の除去などが推奨されています。
デング熱に対するワクチンは存在しますが、普及しているわけではなく、リスクのある人全員には推奨されていません。デング熱の広がりや感染シーズンの長期化には都市化や気候変動が影響していると考えられています。
このニュースに対して、&Buzzとしてはデング熱の感染が増加している現状を見守っていきたいと思います。感染数の増加や新たな地域への広がりは深刻な問題ですが、組織や個人の予防対策や啓発活動によって感染を減らすことができると考えます。デング熱に対する認識を高め、蚊の駆除や感染予防のための対策を取ることで、地域社会全体で感染リスクを軽減することができると信じています。
この &Buzzニュースは、Kankokeizai.comのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
コメント