毎晩寝る時にさまざまな香りを嗅ぐことで認知能力が劇的に向上することが判明
カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームが行った実験では、毎晩異なる香りを嗅いだ高齢者の認知能力が劇的に向上することがわかりました。
被験者にはオイルの香りを拡散するディフューザーが与えられ、約半数の被験者には香りの濃いカートリッジが与えられたものの、残りの被験者にはかすかな香りしかないカートリッジが与えられました。被験者は6ヶ月間にわたり、7種類の香りのカートリッジを毎晩ディフューザーにセットし、寝室をアロマの香りで満たしました。
実験の結果、香りが濃いカートリッジを嗅いだグループは、認知能力が226%も増加していることが判明しました。また、脳スキャン画像の分析でも、濃い香りを嗅いだグループの脳経路の健康状態が良好であることが判明しました。
今回の実験は認知機能に問題が生じていない高齢者を対象に行われましたが、今後の研究では認知障害がある人々を対象に調査する予定です。
&Buzzとしては、この研究結果は非常に興味深いものです。
嗅覚は記憶と強く結びついているという点が今回の実験結果で再度示されました。商品のブランディングや広告展開において、香りを活用することで顧客の記憶に強く残り、認知度を向上させることができるかもしれません。
また、認知能力の向上に関しても、香りの活用が一つの手段となりうると考えられます。将来的には、嗅覚に関連する製品やサービスが開発される可能性もあります。
このような研究を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Gigazine.netのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。