「笑う門には福来たる」ということわざがあるように、楽しげにしていると自然に幸せになるものだとよくいわれます。表情が実際にその表情の感情を引き起こす表情フィードバック仮説に関する研究により、作り笑いであっても笑顔を浮かべていると気分に影響が現れる可能性があることが判明しました。
今年10月に査読制の科学誌「Nature Human Behavior」に掲載された論文によると、スタンフォード大学の研究グループは、19カ国から募集した3878人に表情を作ってもらい、その幸福度を測定する実験を行いました。実験では、参加者にペンを口にくわえたり、笑った顔をまねたりする課題を与え、幸福度をアンケートで測定しました。
実験の結果、いずれの場合でも笑顔を作った後に幸福度が向上していることがわかりました。特に笑顔をまねる課題や手で顔を動かす課題の方が効果が高かったとのことです。これらの結果から、表情のフィードバックが継続的な幸福感を増幅させるだけでなく、中立的な状況でも幸福感を引き起こす可能性があると示唆されました。
この研究結果は、作り笑いをすることが気分に影響を与える可能性があることを示しています。笑顔を作ることで自分が幸せなのだと思い込んだり、笑顔になることで生物学的なプロセスが活性化されたりするのかもしれません。
この研究結果を受けて、マーケティング担当者としては、笑顔の効果を活用したキャンペーンや広告を企画する際に参考になると思います。笑顔が人々の幸福感に影響を与える可能性があるので、商品やサービスの宣伝に笑顔を取り入れることで、よりポジティブなイメージを伝えることができます。&Buzzとしては、この研究結果を見守りつつ、笑顔を大切にしたマーケティング戦略を応援していきたいと考えています。
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