JR九州は6日、2022年度の路線別の利用状況を発表した。1キロ・メートル当たりの1日の平均利用者数を表す「輸送密度」が1000人未満だったのは10路線12区間で、いずれも営業利益は赤字だった。1000人未満の区間は、法改正による10月からの新制度で、沿線自治体と事業者が存廃について話し合う「再構築協議会」設置の目安となっており、今後議論が行われる可能性がある。
豪雨災害などで一部区間が不通となっている路線を除き、輸送密度が最も少なかったのは、豊肥線の宮地(熊本県阿蘇市)―豊後竹田(大分県竹田市)の171人。JRが発足した1987年度から83%減少した。営業利益は3億6100万円の赤字だった。次いで少ないのは、筑肥線の唐津(佐賀県唐津市)―伊万里(同県伊万里市)の196人だった。
コロナ禍からの経済活動の再開で輸送密度が増えた区間は多く、1000人未満は前年度より1区間減った。ただ、前年度と比較できる11区間の営業赤字は計約31億円と横ばいで、収支改善につながっていないのが実態だ。
JR九州は、輸送密度が2000人未満の区間について2018年度分から収支を公表しており、22年度は14路線20区間が対象となった。JR九州は収支改善が見込めない区間は地元自治体と協議したい考えだ。
感想:
&Buzzとしては、JR九州が収支改善に努めることを応援したいと思います。
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