日本経済新聞(NIKKEI Prime)によると、11日の午前中に日本の外国為替市場で円相場が上昇したとのことです。時点では1ドル=146円63~64銭と前週末から75銭も円高となりました。この円高・ドル安の動きは、日銀の植田和男総裁がマイナス金利解除の可能性について言及したことから、金融政策の早期修正が期待されたためです。
また、日本の国内債券市場でも長期金利が上昇し、一時0.700%と2014年1月以来の高水準に達しました。市場では日銀が臨時の国債買い入れオペを行うのではないかとの観測もありましたが、このオペは見送られました。この結果、外為市場では一時的に持ち高整理の円売りが増えましたが、オペ見送り後は再び円買いが入りやすくなりました。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)のニック・ティミラオス記者がFRB(米連邦準備制度理事会)が今後の利上げに慎重になっているとの投稿をしたことも、円やユーロ、人民元に対するドル売りの要因となりました。
この動きにより、円はドルだけでなくユーロにも対しても上昇しました。時点では1ユーロ=157円24~27銭と、同58銭の円高・ユーロ安となった一方、ユーロはドルに対して強含みとなりました。
&Buzzとしては、今後のマーケット動向に注目しながら、為替相場や金利による影響を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Nikkei.comのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。