オオカミが森林生態系を救った事例が報告
カナダのスペリオル湖に位置するアイル・ロイヤルで、オオカミの数が減少し生態系が崩壊の危機に直面していた。しかし、1997年に島に移住したオオカミの個体「M93」が群れを立て直し、島の生物多様性を回復させることに成功した。M93の血を引くオオカミたちは繁殖し、島のオオカミの59.4%がM93の子孫となった。これにより、オオカミの繁殖によるヘラジカの減少や森林の成長による生態系回復が進んだ。しかし、再び近親交配の問題が持ち上がり、絶滅の危機に瀕するも、2018年から始まった回復プログラムにより現在は約30頭のオオカミが生息している。
感想:
この報告は、一匹のオオカミが森林生態系を救った興味深い事例です。オオカミ1頭の力が、捕食者・被食者・森林といった生態系全体に与える影響を明らかにしたという点で非常に重要です。&Buzzとしては、このような自然の復元力に感銘を受けると同時に、森林の保護や生物多様性の維持に向けた取り組みを応援していきたいと考えます。
この &Buzzニュースは、Gigazine.netのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。