2023年9月1日 22時56分
雇用統計
アメリカの8月の雇用統計が発表され、農業分野以外の就業者は前の月より18万7000人増加し、市場予想を上回りました。一方、失業率は上昇しており、中央銀行であるFRB（連邦準備制度理事会）の政策判断への影響が注目されます。
アメリカ労働省が1日に発表した8月の雇用統計によれば、農業分野以外の就業者は前の月より18万7000人増加し、市場予想の17万人増加を上回りました。一方、失業率は前の月と比べ0.3ポイント上昇し、3.8％となりました。市場関係者の間では、人手不足が解消されつつあるため、インフレの要因である人手不足が少しずつ改善しているとの見方も出ています。労働者の平均時給は、前の年の同じ月と比べて4.3％、前の月と比べて0.2％増加していますが、賃金の上昇はピーク時に比べて落ち着く傾向にあります。
FRBのパウエル議長は、今後の経済指標によって追加の利上げを行うかどうかが決まると強調しています。また、9月中旬には消費者物価指数の発表が予定されており、FRBの政策判断への影響が注目されるでしょう。
&Buzzとしては、アメリカの雇用統計が市場予想を上回る結果となり、就業者の増加が期待されることは好材料です。失業率の上昇や賃金の上昇鈍化に注目しながらも、人手不足の改善が進むことでインフレ圧力の緩和が期待されます。今後の経済指標や消費者物価指数の動向、さらにはFRBの政策会合での判断が注目されますが、アメリカ経済の持続的な回復を見守っていきたいと考えています。
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