欧州中央銀行(ECB)当局者は、インフレ見通しが極めて不確実であり、金利の将来について明確な見解を持てないとされました。ＥＣＢが公表した７月26、27日の政策委員会の議事要旨によれば、会合では不確実な環境下でのデータに基づいたアプローチを維持することの利点が強調されました。
一部の当局者は、金融引き締め効果について説得力ある証拠が不足している中、来月に追加利上げが必要との見方を示しました。一方、他の当局者は、９月に追加利上げをしなくても、ＥＣＢスタッフの９月予測でインフレ率が２％に向けて十分に下方修正される可能性も高いと主張しました。
次回のＥＣＢ会合では、政策当局者は最近の経済活動の鈍化が利上げサイクルの休止を正当化できるかどうか、また根強いインフレ圧力による追加措置が適切かどうかを判断します。
ユーロ圏の８月のインフレ率は前月と同じ5.3％で、基調的なインフレ率は鈍化しています。議事要旨によれば、会合では不十分な金融政策の引き締めよりもさらなる引き締めが望ましいとの議論が交わされ、引き締めサイクルの停止を決定する前に、最近の衝撃が収まり、インフレ率が目標値に収束するかどうかを示す明確な兆候が必要であるとの見方も示されました。
政策委メンバーはまた、基調的なインフレの指標は最近の数カ月間安定しているものの、その水準と根強さについて懸念されていると指摘しました。
&Buzzとしては、欧州中央銀行の追加利上げ判断は極めて難しい状況であり、インフレの動向に注目して見守っていきたいと考えます。
この &Buzzニュースは、Bloomberg.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
