米S&Pグローバルが23日発表した8月の米総合購買担当者景気指数（PMI）速報値は50.4と2月以来、6カ月ぶりの低水準となりました。今年7月は52だったため、米企業活動の一部であるサービス部門の新規受注が減少したことが影響しました。
景気拡大と縮小の節目である50を7カ月連続で上回ったものの、製造業とサービス業の両方で需要が弱まったため、50をわずかに上回る水準にとどまりました。8月のサービス業PMIは51.0と6カ月ぶりの低水準で、市場予想より低かったです。
サービス部門の新規受注も6カ月ぶりに減少し、7月の51.0から下がりました。8月の製造業PMIは47.0と4カ月連続で50を下回り、市場予想より低かったです。S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのチーフビジネスエコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は、「8月に企業活動がほぼ停滞したことは、23年第3四半期の米経済成長の力強さに疑問を突きつけている。今回の調査は第2四半期のサービス部門主導の成長加速が弱まり、製造部門の一段の落ち込みを伴っていることを示した」と指摘しました。
&Buzzとしては、今回の結果が米国経済に与える影響を見守っていきたいです。企業活動のほぼ停滞や需要の減少は、経済成長に影響を及ぼす可能性があります。一方で、サービス部門の成長加速が弱まり、製造部門の落ち込みが続いていることも指摘されており、これらの要素に注視する必要があります。米国経済の回復のためには、需要の回復が重要ですので、今後の動向に注目して応援していきたいと思います。
