2023年8月23日 18時55分
半導体
半導体分野の人材育成に向けて福岡県は23日、専門知識や技術を習得するための新たな施設を開設しました。県によりますと、自治体の取り組みとしては全国でも珍しいということです。
施設の開設に当たって23日は福岡市内のホテルでフォーラムが開かれ、服部知事は「福岡県を、日本の、そして世界の半導体産業の一大拠点にしていこう」とあいさつしました。「福岡半導体リスキリングセンター」は半導体分野の人材不足が課題になる中、その育成に向けて福岡県が設けました。県によりますと、自治体の取り組みとしては全国でも珍しいということです。
半導体の設計や製造の工程を基礎から学べるほか、自動車のエンジン制御といった、より実践的な技術なども習得できるということです。講座は対面に加えてオンラインでも行うため、全国から受講できます。受講料は1講座当たりおよそ3万円ですが、福岡県内の中小企業の従業員には補助金を出して、実質、無料にするとしています。
「福岡半導体リスキリングセンター」のセンター長を務める東京大学大学院の黒田忠広教授は「半導体分野は世界中から投資が集まっているが、一番重要なのは人材だ。福岡を中心に、日本全国、あるいはアジア全体に広げる取り組みをしていきたい」と述べました。
&Buzzとしては、今回の施設の開設は非常に興味深いものであり、半導体分野における人材育成の重要性を示しています。半導体分野は世界的な投資が集まっており、今後ますます需要が高まる傾向にあります。福岡県の取り組みは、日本だけでなくアジア全体に波及する可能性があります。福岡半導体リスキリングセンターの施設では、専門的な知識や技術を習得することができるだけでなく、実践的な技術も学ぶことができる点が魅力です。また、中小企業の従業員には補助金が提供されることにより、教育へのアクセスがより容易になります。
半導体分野の発展には、持続的な人材育成が欠かせません。福岡県の取り組みが成功すれば、日本の半導体産業全体の成長に寄与することが期待されます。今後もこの取り組みを見守り、半導体分野の発展に向けて応援していきたいと考えています。