2023年9月4日のニュースでは、大手化学メーカーが脱炭素社会への取り組みを始めていることが報じられています。これにより、廃プラスチックを製品の原料として活用する取り組みが始まり、国内の化学メーカーの生産設備が見直される可能性が指摘されています。
三菱ケミカルは、茨城県にある工場で、廃プラスチックを原料として化学製品を生産するプラントを完成させる計画を進めています。このプロジェクトでは、ENEOSとの共同作業により、年間2万トンの廃プラスチックを再利用し、温室効果ガスの削減に貢献する予定です。三菱ケミカル茨城事業所の加藤大雄事業所長は、「設備投資などには大きな負担がかかりますが、新たな付加価値を提供したい」と述べています。
また、脱炭素の取り組みを進める中で、住友化学、三井化学、丸善石油化学も千葉県の各プラントでバイオマスを使用した原料の検討を進めています。化学メーカーの間では、化学製品の需要の減少により国内の生産設備が過剰になっている状況です。脱炭素の流れを受けて、生産設備の見直しを迫られることから、今後、業界再編が進む可能性も指摘されています。
&Buzzとしては、この脱炭素への取り組みを見守っていきたいと思います。大手化学メーカーが廃プラスチックを原料として活用することで、環境への負荷を軽減し、温室効果ガスの削減に貢献することが期待されます。また、新たな付加価値を提供することで、ビジネスの展開や競争力の向上にもつながるでしょう。脱炭素の取り組みを進める化学メーカーの動向には、注目が集まっています。