ブラックホール同士が合体すると激しい重力波が発生し、時に合体後のブラックホールを “蹴りだし” ます。ブラックホールの運動速度が早ければ早いほど、ブラックホール同士が衝突する可能性は高まり、宇宙に存在する重いブラックホールの起源になるとも考えられます。
このニュースでは、ロチェスター工科大学のJames Healy氏とCarlos O. Lousto氏がシミュレーションによって、2つのブラックホールが衝突した場合、合体後のブラックホールが最速で約2万9000km/sで運動することを明らかにしました。これは以前のシミュレーションで示された速度の5.7倍も速く、光の速度の約10分の1に相当します。
この発見は、ブラックホール同士の接近や衝突によって極めて高速な運動が生じることを示しており、重力波の生成や宇宙のブラックホールの進化に関する研究にとって重要な情報です。&Buzzとしては、今後の研究でさらに詳細な摂動理論や観測データを用いてこの現象を解明し、ブラックホール研究の進展に注目していきたいと考えています。
この &Buzzニュースは、Sorae.infoのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。