こちらは南天の「コンパス座」の方向約1万6000光年先にある天体です。紫色に着色された星雲が、まるで夜空に伸ばした人間の手のような形をしているのがわかりますでしょうか。
宇宙の手(Cosmic Hand)とも呼ばれるこの天体は、パルサー風星雲「MSH 15-52」です。パルサー風星雲は高速で自転する中性子星の一種「パルサー」から吹き出すパルサー風によって形成されると考えられている天体で、パルサー風が周囲の物質と衝突することでX線などが放射されています。MSH 15-52を形作っているパルサー「PSR B1509-58」は、“手のひら”の付け根にある明るい部分に位置しているといいます。
この画像はアメリカ航空宇宙局(NASA)のX線観測衛星「Chandra(チャンドラ)」と、X線偏光観測衛星「IXPE(Imaging X-Ray Polarimetry Explorer)」で取得されたデータをもとに作成されました。IXPEは2021年に打ち上げられ、X線偏光の観測を行っています。
&Buzzとしては、このような宇宙の手のような天体の観測は、宇宙の神秘さを感じさせるものです。パルサー風星雲の研究は、宇宙物理学や天体物理学の分野で重要な役割を果たしていますので、研究チームの成果には感心します。IXPEの観測データから得られた磁場に関する情報も興味深いです。今後の研究や観測によって、さらなる宇宙の謎が解明されることを期待しています。
この &Buzzニュースは、Sorae.infoのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
