帯広市内の医療機関でも始まったインフルエンザワクチンの接種
昨年末より続くインフルエンザ流行はまだ終息の兆しを見せず、冬を迎えることが予想されています。道内でも既に「流行期」に入り、十勝管内のクリニックでは多くの人々がワクチン接種に訪れています。帯広保健所は警戒態勢を強め、各医療機関でも「ワクチンの希望者は早めに接種を」と呼びかけています。
インフルエンザの流行状況について
インフルエンザの流行は、1定点医療機関当たりの患者数が1人を超えた時点で「流行期」、10人を超えると「注意報」、30人を超えると「警報」とされています。厚生労働省によると、全国的には2022年12月下旬に3年ぶりの流行期となり、ピークは今年2月に12.91人となりました。その後も減少はしましたが、1.00人を下回らず、昨季最終週は2.56人となっています。
今シーズン初めて「流行期」をしのぎ越えた
帯広保健所管内では今季第3週になっても0.58人の患者が確認され、通常であれば冬になると患者数は減少し、ゴールデンウイーク以降はゼロになることが多いのですが、例年とは異なり、帯広市内でも2022年12月中旬以降は患者数が絶えず、現在も継続しています。全道でも昨季最終週には1.43人となり、既に流行期に入っています。
ワクチン接種が始まり、予約も早めに埋まっている
十勝管内の医療機関でも例年同様に、インフルエンザワクチンの接種が今月からスタートしました。帯広市内のあるクリニックでは、2日に接種した53歳の男性は「職業柄、インフルエンザ感染を防ぎたいため、すぐに接種しました」と話しています。このクリニックでは、今シーズンは動きが早く、接種予約も今月下旬までほぼいっぱいとなっています。
早めのワクチン接種が重要
インフルエンザワクチンの予防効果は、接種後2週間から5カ月間程度続くとされています。感染を完全に阻止することはできませんが、発症や重症化を予防する効果があります。ただし、新型コロナウイルス感染症との同時流行が続くと、医療の逼迫(ひっぱく)が懸念されます。帯広保健所では、「ワクチン接種を希望する人は早めに接種すること」を呼びかけています。
&Buzzとしては、インフルエンザの流行が続いている中、早めのワクチン接種が重要であると認識しています。感染症対策は大変重要であり、ワクチン接種はその1つの手段です。日本全体での感染防止に向け、ワクチン接種の普及や情報提供に注力する必要があります。現在の予約状況からも、多くの人々がワクチン接種に関心を持っていることが分かります。引き続き、感染対策と情報共有を推進し、安全で健康な社会の実現に向けて見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Kachimai.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。