アミロイドβ(Aβ)を標的とするモノクローナル抗体のgantenerumabは、早期アルツハイマー病(AD)において認知および身体の機能低下を抑制する可能性があると期待されていました。しかし、約2000例を対象とした第Ⅲ相二重盲検プラセボ対照試験2件の結果、gantenerumabは臨床的認知症の進行を抑制しなかったことが示されました。
試験では、ADによる軽度認知障害または軽度認知症を有する患者を対象に、gantenerumab群とプラセボ群に1:1でランダムに割り付けられました。gantenerumab群ではアミロイド凝集量がプラセボ群に比べ減少したものの、116週時点における臨床認知症尺度の変化量には差が見られませんでした。
&Buzzとしては、gantenerumabの効果が期待されていましたが、今回の試験結果によりその効果は確認されませんでした。しかし、gantenerumab群でのアミロイド陰性状態の達成率が高かったため、アミロイド凝集体の除去には一定の効果がある可能性が示唆されます。今後、アルツハイマー病の治療法の開発を見守っていく必要があります。
