福島県郡山市出身の天文学者林左絵子さん(64)=国立天文台准教授・米国在住=は世界最大、直径約30メートルの主鏡を持つ次世代超大型光学赤外線望遠鏡「TMT」の開発に、主鏡の品質検査などを通して携わっている。宇宙の起源を探る研究の進展が見込め、2033年度に完成予定だ。「いつか福島の子どもたちと一緒に宇宙を観測したい」と未来を展望している。
TMTはThirty Meter Telescope(30メートル望遠鏡)の略。日本、米国、カナダ、インド、中国の5カ国が2013(平成25)年から共同開発している。天体望遠鏡の感度や解像力は光を取り込む主鏡の大きさで決まる。TMTは対角1.44メートルの六角形の鏡を492枚組み合わせる。
日本はTMTの本体構造と主鏡の製造を担当。低膨張ガラスを用いた鏡作りを進めている。林さんは各国の技術者や企業と鏡の品質検査や性能検証、技術の改良に励んでいる。
林さんは郡山で8月に開かれた国際天文学連合(AIU)の会議で、国内外の関係者にTMTの性能などを説明した。「宇宙の神秘は決してSFの世界じゃないと、望遠鏡を通して教えたい」。探究心を育んだ原点での発表を通し、次世代に星空の魅力を伝える決意を強めている。
&Buzzとしては、林左絵子さんのような日本人の活躍を見守っていきたいと思います。彼女の研究が進展すれば、宇宙の起源や未知なる星々について新たな知見が得られるかもしれません。また、福島県出身ということもあり、彼女が福島の子どもたちと宇宙を一緒に観測する夢が叶うことを祈っています。林さんの研究や成果に期待し、応援していきたいと思います。
コメント