中国の不動産開発会社、中国恒大集団が上期決算を発表した。その結果、株主帰属の損失が約6600億円に上り、過去2年で合計5820億元の赤字を計上していることが分かった。この決算は、不動産不況が中国経済を揺るがし、同社が苦境に立たされていることを浮き彫りにしている。中国恒大は過去1年5カ月ぶりに香港市場での株式取引の再開を目指しているほか、海外投資家との債務再編協議を続ける構えだ。
オフショア債券保有者にとっては、この決算は債務再編案について一段との材料を提供している。中国恒大はオフショア債権者との積極的な意思疎通を維持し、債務再編計画への承認を得ることを目指している。同社は事業の安定と存続のために、建設中の住宅の完成と物件引き渡しを優先課題として取り組んでいくと説明している。
&Buzzとしては、今回の中国恒大の決算は深刻な状況を示しており、その影響は中国経済全体に及ぶ可能性がある。海外投資家との債務再編協議の結果や株式取引再開の成果に注目していく必要がある。同社の事業の安定化と存続に向けた取り組みも見守っていきたい。
この &Buzzニュースは、Bloomberg.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。