【&Buzz口コミニュース】若い世代の大腸がん、危険信号は「腹痛・直腸出血・下痢・鉄欠乏性貧血」:話題の論文 拾い読み!:日経Gooday(グッデイ)

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2023/8/25 大西淳子=医学ジャーナリスト
50歳未満で大腸がんと診断される、早期発症大腸がんの患者が世界的に増えています。こうした人たちの5人に1人は、診断の3カ月~2年前までに、腹痛、直腸出血、下痢、鉄欠乏性貧血のいずれかを経験していたことが米国の研究(*1)で明らかになりました。直腸出血の自覚症状は、便に血が混じる「血便」です。
日本では40歳以上が自治体による大腸がん検診の対象とされていますが、若い世代では「まだ大丈夫」と思って検診を受けない人も少なくありません。そうした事情もあって、若い世代の大腸がん(50歳未満で発症する早期発症大腸がん)は、明らかな症状が現れてから、すなわちある程度進行した段階で発見されることが多くなっています。
こうした早期発症大腸がんの早期診断と早期治療に結びつく、危険信号となる症状を明らかにしようと考えた米Washington大学St. Louis校のCassandra D L Fritz氏らは、米国で早期発症大腸がんと診断された患者が、診断前に経験していた可能性のある症状として、以下の17の症状に注目しました。
早期発症大腸がんとの関連を検討した症状
  著者らはまず、米国の18~64歳の民間保険加入者1億1300万人の保険請求データが登録されているデータベースを利用して、18~49歳で早期発症大腸がんと診断された患者で、診断前の2年以上にわたって同じ保険に加入していた人を選出しました。炎症性腸疾患患者、がん歴のある患者、遺伝的にがんになりやすい人などは除外しました。
  続いて、選出したそれぞれの患者と、年齢、性別、居住地域、保険加入期間などの条件が合致する、大腸がんではない人(コントロール)を、患者1人あたり4人選出しました。
  5075人の早期発症大腸がん患者と2万2378人のコントロールを分析対象にしました。平均年齢は43歳で、コントロールに比べ大腸がん患者の方が、大腸がん以外の持病の数が多く、外来を受診する頻度が高く、肥満者の割合が高くなっていました。診断された大腸がんは、63%が結腸がんでした(注:大腸がんは、発生した部位によって結腸がんと直腸がんに分かれる)。

この &Buzzニュースは、Nikkei.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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