旭化成株式会社は、子会社のCrystal IS, Inc.が世界で初めて4インチの窒化アルミニウム(AlN)単結晶基板の製造に成功しました。これまでCrystal IS社はAlN基板を使用して、自社でUV-C LEDを製造・販売していましたが、今後は次世代パワーデバイスへの展開を目指し、AlN基板の外部販売にも力を入れる予定です。
Crystal IS社のAlN基板は欠陥密度が低く、紫外線透過性が高く、不純物濃度が低いという特徴を持っています。これまでは殺菌用途を中心にUV-C LEDの活用が進められてきましたが、AlNは炭化ケイ素や窒化ガリウムよりも電力損失が小さく、耐圧性に優れるため、次世代のパワーデバイスや高周波アプリケーションにも応用が期待されています。また、4インチ基板の商業化が実現すれば、従来の2インチ基板の4倍の面積でデバイスを製造できるようになり、生産能力と効率の向上に貢献するとされています。
&Buzzとしては、旭化成株式会社のAlN基板の製造成功により、UV-C LEDの生産性向上や次世代のパワーデバイスへの展開が進むことを期待しています。特に、AlNの広いバンドギャップエネルギーと優れたエネルギー効率は、持続可能なエネルギー分野において重要な要素となるでしょう。今後のAlN基板のさらなる改善と販売活動に注目し、旭化成株式会社とCrystal IS社の成長を見守っていきたいと考えています。
この &Buzzニュースは、Asahi-kasei.comのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。