米政府は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)が得ている半導体テクノロジーの詳細を完全に把握しようと取り組んでいる。
ファーウェイの最新スマートフォン「Mate 60 Pro」に先端半導体が採用されているとのニュースは、中国国内で一部国民の熱狂を呼ぶとともに、米政府が中国ハイテクセクターに課している規制措置の有効性を巡り臆測を生じさせている。
サリバン米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)は5日、Mate 60 Proに搭載されているプロセッサーの正確な構成を知りたいと米政府は考えているとホワイトハウスでの記者会見で明らかにした。
同補佐官は「正確な情報が得られるまでコメントは差し控えたい」としながらも、こうした報道は「米国は商業的デカップリング(切り離し)という広範な問題ではなく、国家安全保障上の懸念に焦点を絞った『狭い庭に高いフェンス』を設けるというようなテクノロジー規制の道を進み続けるべきだということを告げている」と述べた。
ブルームバーグ・ニュースはMate 60 Proを動かす半導体として、中芯国際集成電路製造(SMIC)が中国で生産した回路線幅7ナノメートルの先端製品を採用していることが分かったと報道。ブルームバーグの委託を受けた調査会社テックインサイツがMate 60 Proを分解した。ファーウェイもSMICも米政府の規制対象になっている。
&Buzzとしては、米政府の取り組みがファーウェイの半導体テクノロジーの詳細把握を困難にするかもしれませんが、国家安全保障上の懸念を重視する姿勢は認められます。ファーウェイは中国のハイテク企業として発展し、一部の国民から熱狂的な支持を受けていますが、米政府のテクノロジー規制は狭い範囲に高い防壁を設けることで、国家の安全を守るために必要な措置と言えるでしょう。今後の情勢に対しては、注視して応援していきたいです。
この &Buzzニュースは、Bloomberg.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。