2023年10月6日(金)
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人類にとって夢の技術である「常温常圧超電導」。7月、ついにその物質を発見したと韓国の研究チームが発表し、世界はざわついた。結局幻に終わったが、大きな騒ぎになったのにはワケがある、と専門家は言う。騒動から見えた「夢」までの距離とは。
超電導は、電気抵抗がゼロになる現象だ。電気エネルギーが熱として失われることがないため、電気はどこまでも流れ続ける。極めて低温に冷やした状態ではすでに実現しており、医療用MRI(磁気共鳴画像化装置)や建設中のリニア中央新幹線などに使われている。
それを冷却も加圧もしない常温(室温)・常圧の環境で実現しようというのが常温常圧超電導だ。茨城県つくば市にある物質・材料研究機構(物材研)の高野義彦フロンティア超伝導材料グループリーダーは強調する。
韓国の量子エネルギー研究センターのチームが査読前論文で発表したのは、そんな夢のような物質だった。銅、鉛、リン、酸素からなるこの物質を、チームは「LK―99」と名付け、そのかけらが磁石の上で浮き上がるような動画も投稿された。英科学誌ネイチャーは8月、各国の検証結果を踏まえ「超電導体ではない」と断じた。
物材研も材料を取り寄せ、約2~3週間再現実験をした。結論はノー。しかし高野さんは「韓国の研究者は常温超電導と信じて投げかけ、世界の研究者が実験して『違った』という解釈にたどり着いた。科学は検証によって発展する。順当なプロセスだ」と総括する。
高野さんによると、常温超電導を実現したという論文は過去に何本もあったという。その度に研究者の間で話題になっては消えていった。ところが「今回のように一般の人も含めて大きな話題になったのは初めてだ」と目を丸くする。
この騒動の背景には、常温常圧超電導が実現するという夢の可能性があったことが挙げられる。この技術が実現すれば、送電線からのエネルギーロスがなくなり、電気をどこからでも効率よく送ることができるようになる。また、コンピューターの消費電力も大幅に減らすことができるでしょう。そのため、世の中の様々な分野に大きな変革をもたらすことが期待されていました。
韓国の研究チームが発表したLK―99という物質は大きな注目を浴び、ネット上でも話題となりました。しかし、後に行われた検証実験によって、この物質は超電導ではないことが判明しました。
マイナス200度以下の極低温でしか起きなかった超電導現象をマイナス100度台前半で実現する物質の発見は、1980~90年代に行われました。それ以降、常温常圧超電導の実現に向けて研究が進められていますが、まだまだ困難な課題が残されています。
このニュースは科学技術の進歩や発展について考えさせられます。常温常圧超電導が実現すれば、私たちの生活は大きく変わるかもしれません。しかし、実現にはまだまだ時間と努力が必要です。&Buzzとしては、この分野の研究を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、The MainichiのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
