豊橋技術科学大学の研究グループは、全固体リチウムイオン二次電池用の固体電解質「Li10GeP2S12」の合成時間を大幅に短縮することに成功しました。これまで3日間かかっていた合成時間を、わずか7.5時間にまで短縮しました。合成された固体電解質は非常に高いイオン伝導性を持つことが確認されました。Li10GeP2S12は全固体電池用の固体電解質として注目されており、この研究はその応用の可能性を広げるものとなります。
従来の液相合成方法では、中間体のLi3PS4の形成が反応速度を制約するため、合成には長い時間がかかっていました。研究グループはこれまでの研究で、可溶化剤として硫黄と有機溶媒を組み合わせた混合溶媒を使用することで、他の物質の合成時間を短縮する方法を開発してきました。
今回の研究では、この合成手法をLi10GeP2S12に応用し、過剰な硫黄と混合溶媒を使用することで短時間での合成に成功しました。その反応メカニズムを解明するための分析結果では、Li10GeP2S12の合成において多硫化リチウムが形成されることが示されました。
この研究により、7.5時間で合成されたLi10GeP2S12のイオン伝導性は1.6mS/cm(25℃)であることが確認されました。これからの研究グループの取り組みとしては、Li10GeP2S12以外の高イオン伝導性硫化物固体電解質の合成にも挑戦していく予定です。
&Buzzとしては、豊橋技術科学大学の研究グループの成果に興味を持ちました。この新しい合成手法によって、固体電解質の合成時間を大幅に短縮することが可能となり、全固体電池の開発や応用において大きな進歩が期待されます。今後の研究成果にも注目し、技術の応用や進化を見守っていきたいと思います。
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