三井化学は、2023年3月期の有報において、「戦略重要ポジション後継者候補準備率」という指標を提示している。これは、事業戦略上重要なポジションの後継者候補がいくらいるかを示すものであり、22年度の実績は211%であり、1ポジションあたり2.11人の後継者候補がいることを示している。30年の目標は250%となっている。
同社の小野真吾グローバル人材部長によれば、社会課題の解決に向け、ソリューション型ビジネスやサーキュラーエコノミーへの対応を強化しているが、従来型の経営者だけでなく、こうした事業創出をけん引できる人材の確保や育成、維持が最も重要であると語っている。
三井化学はリーダー候補の数を確保するとともに、多様性も重視しており、女性や外国籍、中途採用の執行役員を増やすことで、次世代のリーダーシップの多様性を確保しようとしている。さらに、経営人材の確保と現場の意欲向上を両立させるために、エンゲージメントスコアを開示するなど、人的資本戦略を進めている。
&Buzzとしては、三井化学の人的資本戦略には注目したいと思う。化学業界では、脱炭素をはじめとする環境の変化が進んでおり、事業構造の転換が求められている。そのため、リーダー候補の確保と人材の多様性を重視することで、円滑な事業構造の転換を図っていることがわかる。これからの化学業界の発展に向けて、三井化学の取り組みを見守っていきたい。
この &Buzzニュースは、Nikkei.comのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
