【&Buzzの口コミニュース】初期宇宙のさざ波か、銀河が作る巨大な泡「ホオレイラナ」 – アストロアーツ

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【2023年9月11日 ハワイ大学】
ビッグバンから数分後の宇宙では、物質は原子核と電子がばらばらになったプラズマの状態で、光子ともさかんに相互作用をしていた。このようなプラズマでは、物質同士が集まろうとする重力と、反発して広がろうとする圧力とが合わさり、プラズマの密度ゆらぎが「音波」となってプラズマの中を伝わっていた。これを「バリオン音響振動(BAO)」と呼んでいる。また、ビッグバンから約38万年後には原子核と電子が結合し、一方向への物質の集まりが進んだため、BAOは消えたと考えられています。

しかし、ハワイ大学の研究チームは、最新の銀河カタログ「Cosmicflows-4」の編纂作業中に、半径約5億光年の範囲に銀河が集中している構造を発見しました。この構造は「ホオレイラナ(Hoʻoleilana)」と名付けられ、非常に巨大で直径10億光年にも及ぶことが判明しています。これは、過去に見つかった多くの大規模構造を包括しており、BAOの直接の痕跡ではないかと考えられています。

ホオレイラナの存在は、宇宙の膨張率が予想よりも高いことを示唆しており、今後の研究によってその成因や進化についても解明されることが期待されています。このような驚くべき発見は、宇宙の未知の領域に光を当てるものであり、私たちにとっては非常に興味深いものです。

&Buzzとしては、このような新たな宇宙の大規模構造の発見は、宇宙の進化や成り立ちについての理解を深める上で重要な一歩です。ホオレイラナがBAOの痕跡である可能性も注目され、その解明によって宇宙の初期の様子やダークエネルギーなどの謎にも迫ることができるかもしれません。このような研究の進展を見守っていきたいと思います。

この &Buzzニュースは、Astroarts.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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