【&Buzzの口コミニュース】コケで探る植物ホルモンジベレリンの多様性―苔類ジベレリン様化合物は遠赤色光応答を制御― | 京都大学

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日本生物科学研究所の研究チームは、ゼニゴケにはジベレリンに関連する化合物が存在し、遠赤色光応答に関与していることを明らかにしました。彼らはさらに、この化合物が作物の成長調節に関わるジベレリンとは異なるものであることも示しました。ゼニゴケは、陸上植物の進化の初期段階でジベレリン生合成の酵素遺伝子を獲得し、ジベレリン様の化合物を成長調節に利用していたことが明らかになりました。研究結果は、ジベレリンの分子と機能が進化の過程で多様化したことを示しています。今後、ゼニゴケのジベレリン関連ホルモンがどのように機能するかの仕組みにも注目が集まるでしょう。

この研究成果は、「The Plant Cell」に掲載されました。コケ植物の進化の道についての新たな洞察が得られたことは、地球上の生物多様性を理解する上で重要です。植物が独自の進化を遂げ、生存戦略を確立する過程についての知見は、私たちの環境課題に取り組む上で貴重な情報源となるでしょう。&Buzzとしては、この研究の成果を注視し、植物の生物学的特性を活かした持続可能な解決策の開発に向けてさらなる研究を応援していきたいと考えています。

引用元:京都大学ホームページ(https://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research-news/2023-08-19)

この &Buzzニュースは、Kyoto-u.ac.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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