【ウェッブ宇宙望遠鏡が捉えた超新星「SN 1987A」の残骸】
ウェッブ宇宙望遠鏡の近赤外線カメラ(NIRCam)が、旗魚座の方向に存在する超新星「SN 1987A」の残骸を捉えました。SN 1987Aは、1987年2月に大マゼラン雲で発生し、日本のニュートリノ検出器「カミオカンデ」によって初めてニュートリノが検出されたことで知られています。
この画像は、ウェッブ宇宙望遠鏡のNIRCamが2022年9月に観測したデータを元に作成されました。ウェッブ宇宙望遠鏡は赤外線で主に観測を行い、画像の色は使用されたフィルターに応じて着色されています。
画像には、35年経過したSN 1987Aの残骸が写っており、中央の明るいリングとその上下にある2つの淡いリングが砂時計のような形を描いています。中央のリングは爆発前に放出された物質で構成され、爆発の衝撃波によって作られたホットスポットが明るく見えています。
また、中央のリングの内側には鍵穴のような形をした構造があります。この構造には、爆発時に放出されたガスと塵が高密度で集まっていると考えられています。
これまでの観測では、ハッブル宇宙望遠鏡などでリングや鍵穴が捉えられていましたが、ウェッブ宇宙望遠鏡による新たな観測では、三日月状の構造が発見されました。この構造は、超新星爆発時に放出されたガスの外層の一部ではないかと考えられています。
【&Buzzの感想】
&Buzzとしては、ウェッブ宇宙望遠鏡によるSN 1987Aの残骸の観測は非常に興味深いものです。35年経過した今でも、まだ解明されていない謎が存在するということは、さらなる研究や観測の必要性を示唆しています。
SN 1987Aの中性子星の存在や鍵穴を取り囲む三日月状の構造について、ウェッブ宇宙望遠鏡の今後の観測が期待されます。我々は、これからもこのような宇宙探査や研究を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Sorae.infoのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。