【要約】
原発性硬化性胆管炎(PSC)は、肝臓内外の胆管に障害が生じる免疫難病であり、病因や効果的な治療法は不明です。この研究では、45人のPSC患者の腸内細菌を解析し、Klebsiella pneumoniae(Kp)とEnterococcus gallinarumの2つの菌に感染している患者ほど病気が進行しやすいことが明らかになりました。これに基づき、特定の病原菌を選択的に殺菌することができるバクテリオファージの開発に取り組み、Kpを排除するバクテリオファージカクテルを作成しました。このカクテルの投与により、Kpの量が減少し、胆管障害が緩和されました。
【感想】
&Buzzとしては、PSCの治療の可能性を広げるこの研究結果には期待が持てます。特定の病原菌を標的としたファージ治療は、耐性菌の出現頻度も低いため、安全性が高いと言えます。さらに、バクテリオファージカクテルの投与により、Th17免疫応答を介した胆管障害の減弱が示されたことは、将来的には臨床応用への発展が期待されます。PSCの患者にとって、この治療法が実現すれば、病気の進行を抑え、肝移植を待たずに生活を改善することができるかもしれません。この研究の成果を見守り、続報に期待したいと思います。
この &Buzzニュースは、Keio.ac.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
