2023年9月1日19時11分、東京大学の弥生キャンパスに、日本人として2人目のノーベル文学賞作家である大江健三郎さんの自筆原稿など1万8000枚以上をデジタル化した研究拠点「大江健三郎文庫」が設立されました。大江さんは今年3月に88歳で亡くなる前に、自筆原稿などを大学に寄託していました。
この研究施設では、専用のパソコンを備え、大江さんがデビューした1957年から発表してきた131作品の自筆原稿などが閲覧可能です。中でも、1983年の「新しい人よ眼ざめよ」と2013年の「晩年様式集」には、タイトルの変更や加筆・修正が確認されました。
東京大学では、大江文学の研究が進むことを期待し、大江さんの初版本なども含めた貴重な資料を所蔵しています。利用は事前申請が必要で、研究・教育を目的とする人を対象としています。
&Buzzとしては、日本人として2人目のノーベル文学賞作家である大江健三郎さんの自筆原稿がデジタル化され、東京大学に研究拠点が設立されたことは大変素晴らしいニュースです。大江さんの才能と貢献をたたえつつ、彼の文学を研究し、後世に繋げることができるのは非常に意義深いことです。研究施設「大江健三郎文庫」が国内屈指の規模であるということは、彼の文学の影響力の大きさを物語っています。今後も大江文学研究の発展に期待し、彼の作品への興味と関心を広げるきっかけとなるでしょう。