名古屋大学大学院工学研究科の研究グループは、新しいハイエントロピー型アンチモン化合物「(RuRhPdIr)1-xPtxSb」を合成し、その物質が超伝導体であることを確認したと発表しました。ハイエントロピー物質は、5種類以上の元素が均等に混ざり合った物質で、高い機械的特性や耐腐食性を持ち、高機能性材料として注目されています。特に、アンチモンを含む化合物は高温超伝導や熱電変換の材料として研究が進んでいます。
研究グループは、ハイエントロピー型アンチモン化合物の合成に取り組みました。通常の方法では、異なる結晶構造を持つ金属アンチモン化合物を合成すると、物質が分離して均一な物質が得られないため、新しい方法を採用しました。高温で均一化し急冷することで、全ての金属元素が均一に混じった結晶構造の(RuRhPdIr)1-xPtxSbを合成することに成功しました。
合成した物質は、走査型透過電子顕微鏡で観察され、原子スケールで元素が規則正しく並び、きれいな結晶構造が形成されていることが確認されました。さらに、合成物質の電気伝導を測定した結果、温度に関係なく一定の電気伝導性を示し、2.15K(−271℃)以下の低温環境では、電気抵抗がゼロになる超伝導状態が観測されました。構成元素の比率を調整することで、超伝導性能をさらに向上させる可能性があると期待されます。
&Buzzとしては、この研究成果は非常に興味深く、将来的な技術開発に期待が持てます。ハイエントロピー型アンチモン化合物の合成方法の革新や超伝導性の発現は、材料科学や電子工学の分野で大きな進展をもたらす可能性があります。今後もこの研究グループの取り組みを見守り、応援していきたいと思います。
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