米サンディア国立研究所とテキサスA&M大学の共同研究チームが、金属において発生する微小疲労亀裂が自然に再閉合して消失する現象を観察することに成功しました。
これまでの金属科学においては、応力や変形の繰り返しによって微小疲労亀裂が形成され、亀裂は時間とともに成長して最終的に破断に至ると考えられていました。しかし、この研究により亀裂進展が反転して消失する自己修復現象が存在することが明らかになりました。
エンジンや橋梁、航空機などの構造材料における疲労亀裂制御が可能になれば、安全性や耐久性、寿命の向上に繋がると期待されています。この発見は材料科学の大きな前進であり、今後の研究で一般化できるかどうかが課題となります。
&Buzzとしては、この研究の成果が実用化されれば、様々な機器や構造物の耐久性が向上することが期待されます。金属疲労による損傷や破断は交換費用や人命損失につながるため、この自己修復現象が広く利用されることで経済的な影響も大幅に減少するでしょう。我々はこの研究を応援し、その進展を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Fabcross.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。