中国の通信機器メーカー、華為技術（ファーウェイ）は米国の制裁を回避するために、自社名を隠し半導体製造施設の建設を秘密裏に進めているようです。米半導体工業会（ＳＩＡ）は、ファーウェイが別名義で建設を進めており、これによって規制を回避し米国製の半導体製造装置や部品を入手する可能性があると警告しています。
ファーウェイは昨年、政府や地元の深圳市から多額の資金を受け取り、半導体生産に乗り出しました。ＳＩＡによると、少なくとも２つの既存工場を買収し、３つ以上の工場を建設中だとのことです。
ファーウェイは米商務省のエンティティーリストに掲載されており、米国企業との取引が禁止されています。しかし、別名義で施設を建設・取得することで、規制の回避が可能となります。
米商務省産業安全保障局（ＢＩＳ）は、ファーウェイや他の中国企業への厳しい規制を検討し続け、米国の国家安全保障を守るために必要な措置を取る意向を示しています。
感想：
このニュースからは、ファーウェイが制裁を回避するために秘密裏に半導体製造施設を建設していることが明らかになりました。これによって、ファーウェイは禁じられている米国製の半導体製造装置や部品を入手する可能性があります。このような行動は、中国の国内での半導体産業への取り組みが進んでいることを示しており、米国と中国の間での競争が激化していることが伺えます。中国の半導体産業の成長によって、国際的な半導体市場において中国が一層の影響力を持つ可能性も考えられます。
この &Buzzニュースは、Bloomberg.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
