2023年9月7日(木曜日)に、昆虫学者のフィル・トーレス氏はペルーのアマゾンの熱帯雨林で、驚くべき光景を目撃しました。カメの目元に集まった蝶々が、瞳から流れる涙を飲んでいたのです。
蝶々がカメの涙を飲む理由は、カメの涙に含まれているナトリウムを求めているためです。蝶々は通常花の蜜を吸いますが、糖分だけでは栄養が足りないため、植物から摂取できない栄養分を動物の糞や土から取り込んでいます。その一環として、蝶々はナトリウムを必要としており、カメの涙がその必要を満たしているようです。
一方で、カメは涙を飲まれることには特にメリットはなく、トーレス氏によると不快そうな様子だったと言います。しかし、カメは蝶々を追い払う手段が限られており、涙を飲まれることに何のデメリットもないため、通常は蝶々が飲み終わるのをジッと待っているようです。
この行動は「片利共生」の実例であるとトーレス氏は述べています。「片利共生」とは、一方の種だけが利益を得て、もう一方には損も得もない関係を指します。
このような驚きの光景は、私たちは自然界の中でもまだ解明されていない多くの謎があることを思い起こさせます。&Buzzとしては、今後もこのような自然現象や生態系の解明に向けた研究や観察をサポートしていきたいと考えています。
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