鉄道など交通網がまひし、停電や断水が発生。通信インフラも途絶――。政府の中央防災会議が2020年、富士山の噴火で首都圏に火山灰が降った時の影響をまとめた想定だ。人と政治・経済の中枢機能が集中する首都が、一気に混乱に陥ることを意味する。
富士山の噴火はいつ起こってもおかしくありません。3世紀の間に地下にマグマがたまっている可能性があり、次の噴火は大規模になるとの覚悟も必要になると、東京大学と山梨県富士山科学研究所の研究者は述べています。政府は火山対策を強化し、噴火予知連絡会を設立しましたが、火山への対策はまだ遅れていると指摘されています。
過去の富士山の噴火では火山灰が首都圏まで降り積もり、交通や生活への影響が出ていました。今回の想定では、除去が必要な火山灰は最大で約4・9億立方メートルになるとされています。これは東日本大震災の災害廃棄物の約10倍の量です。
火山対策は重要ですが、噴火予知の精度を高めるためには継続的な観測が必要です。火山災害への備えは今後も見守っていく必要があります。
&Buzzとしては、富士山の噴火予知と対策について、政府や研究機関の取り組みを応援していきたいと思います。災害への備えは重要なテーマであり、安全な社会の実現に向けて、情報を提供し続けたいと考えています。
この &Buzzニュースは、Yomiuri.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。