10月に入り、彼岸花の季節も終わり、秋らしい気候が広がってきました。星空を見上げれば、夏の星座が徐々に姿を消し、秋の星座が南の空へと昇ってきます。
夏の大三角が残る南西の空から視線を東へ移すと、そこには「秋の四辺形(大四辺形)」が現れます。この四辺形は3つの2等星と1つの3等星からなり、やや歪んだ四角形です。別名を「ペガススの四辺形」とも呼ばれ、天馬座ペガススの体の一部に位置する星々です。
ただし、秋の四辺形の北東側の2等星はペガスス座の星ではありません。この星はアンドロメダ座の額に位置し、アルフェラッツ(馬のへそ)と呼ばれています。アンドロメダ座はアルフェラッツを頂点に、美しい姫の姿が細いAの形で描かれており、姫の腰の近くには有名なアンドロメダ銀河(M31)があります。
アンドロメダ銀河は、太陽系のある天の川銀河と同じく「局所銀河群」に属する銀河であり、約250万光年と比較的近くに位置しています。見た目は満月5個分の大きさがあり、比較的明るいため、肉眼や双眼鏡でも観測することができます。
秋の四辺形は、秋の星座を見つけるための目印として利用することができます。四辺形の西側の2つの星を結んで下方へ伸ばすと、明るいフォーマルハウトという1等星にたどり着きます。フォーマルハウトはみなみのうお座の口元に位置する星で、「魚の口」という意味を持ちます。
また、四辺形の北側の2つの星を結んで東へ伸ばすと、ハマルという2等星が見えます。ハマルはおひつじ座の額に位置し、「羊(の頭)」という意味があります。
2023年の秋には、ハマルの東側に木星が見える予定です。木星はマイナス2.9等級と非常に明るく、秋の澄んだ空に美しく輝く姿を楽しむことができます。
さらに、2023年10月29日には部分月食が見られます。部分月食とは、月の一部が地球の影に入り、欠けたような形に見える現象です。この部分月食は最大で13%程度が欠ける小さな月食であり、明け方に発生します。
しかし、月食の過程を観察するには、月の高度が低くなるため、終了時点での月の高度は1.8度と低く、観察が難しいかもしれません。特に小笠原諸島では月が欠けたまま沈む「月入帯食」となります。
日本全国で次に見られる月食は、2025年9月8日の皆既月食です。今回の部分月食は条件が良くないこともありますが、地球の丸さを実感する機会となります。ぜひ、2023年10月29日の明け方に起きる部分月食を見てみてください。
&Buzzとしては、秋の星座が次第に目につく季節となりました。星座を観察することで、宇宙の神秘を体験することができます。特に、アンドロメダ銀河や木星の観察は、明るさや目に見える大きさからも一層興味深いものです。2023年10月29日の部分月食にも注目です。月の欠け方や影の現象を通じて、天体の物理現象の一端を感じることができます。これからも宇宙の観測を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Sorae.infoのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
