運動不足が原因で死亡する人の数が増えており、2019年には世界で83万人が死亡していることが『世界疾病負担研究』のデータで明らかになりました。これは1990年に比べて83.9%の増加です。特に運動不足がもっとも大きな影響を与えているのは2型糖尿病であり、糖尿病の標準化した集団寄与割合は8.8%で、大腸がんや虚血性心疾患、虚血性脳卒中を上回っています。
また、運動不足による死亡リスクは疾患ごとに異なり、虚血性心疾患や虚血性脳卒中が特に多いことが分かっています。しかし、運動を習慣化し、運動不足を解消することで、糖尿病や高血圧、脂質異常症を改善し、心肺機能を向上させることができると研究者は述べています。
運動不足の問題は世界的なものであり、米国でも成人の2人に1人が運動不足であると報告されています。米国では糖尿病予備群の人口が多く、その予備群の人々のうち、自分が糖尿病のリスクが高いことに気付いていない人が多いとされています。
運動不足の改善によって2型糖尿病のリスクを減少させることができるため、生活スタイルの見直しや座ったまま過ごす時間の削減、ストレスへの対策などが重要です。米国では、国のプログラムが糖尿病予備群の成人の糖尿病発症を予防し、生活スタイル改善を進めるために展開されています。
このニュースを受けて、&Buzzとしては運動不足の問題を見守っていきたいと思います。適切な運動量を確保することで、糖尿病や心血管疾患、がんなどの健康リスクを低下させることができるため、個人や社会全体で運動習慣を取り入れることが重要です。医療機関や保健機関との連携も大切であり、運動プログラムの普及や啓発活動を通じて、健康増進に寄与していきたいと考えます。