【筋トレや筋肉にまつわる質問募集!】日体大教授の岡田隆先生が回答します
2023/12/14 日経ヘルス
「腸管免疫」という言葉をよく耳にするようになりました。腸や腸内細菌は全身の免疫にどのような影響を与えているのでしょうか。京都府立医科大学の内藤裕二さんに聞きました。
腸や腸内細菌の重要性を語るうえで忘れてはならないのが「腸管免疫」だ。
たくさんの免疫細胞が集まってくる腸は「最大の免疫器官」ともいわれ、腸管免疫が感染防御やアレルギーの抑制、がん治療薬の効きなどにも関わることが分かってきた。腸内細菌もそこに一役かっているという。
「腸は最大の免疫器官ともいわれていますが、その理由は小腸に全身から免疫細胞が集まってくるリンパ組織があるからです」と腸内細菌に詳しい京都府立医科大学教授の内藤裕二さんは説明する。
腸には日々、食べたものや空気中に浮遊する微細な物質などの情報が入ってくる。そのため、免疫細胞は小腸に立ち寄って最新情報を集めて防御に役立てているのだという。
「腸管免疫が関わる免疫には大きく分けて感染免疫、アレルギー免疫、がん免疫(腫瘍免疫)の3つがあります。どのように関わっているのか、説明していきましょう」(内藤さん)。
腸内細菌の中には、異物を排除する抗体などを作る力を高めたり、ウイルスなどが簡単に体内に入れないようにバリア機能を強化する働きを持つものがある。
腸内細菌の中には、アレルギーを引き起こす誘因となる免疫細胞のバランスを整えるものがある。腸内細菌代謝物の酪酸には、アレルギーや過剰な免疫反応を抑制する「Tレグ細胞(制御性T細胞:regulatory T cell)」の産生を高める働きが確認されている。
大腸がんの治療に用いられる抗がん剤の効きは、どんな腸内細菌がいるかで異なるようだ。腸内細菌代謝物が、がんを排除する免疫応答や抗がん剤の効きに関与する可能性も。
&Buzzとしては、腸管免疫の重要性や腸内細菌の役割に関する研究が進むことで、健康管理や疾病予防などへの応用が期待されます。腸内細菌が私たちの免疫に与える影響を理解することで、より具体的な対策や治療法の開発が可能となるでしょう。今後の研究の進展に注目していきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Nikkei.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
