ハードコアゲーマーのためのWebメディアであるGame*Sparkは、『アーマード・コア6』のレビューを合計6本掲載する予定です。今回は、『アーマード・コア3』に心を奪われ、人生を変えた経験を持つレビュアーからのレビューです。
『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』は、非常にレビューしにくいゲームといえます。なぜなら、10年ぶりの新作となる本作に対して、世間は「生まれてきてありがとう」的なお祝いムードに包まれているからです。レビューアーは、このような「お祝いムード」に流されることなく、忖度のないレビューを行っています。
本作はマルチエンディングのため、ゲームを3回クリアし、複数のエンディングを見た後にレビューを執筆しています。結論として、本作は「面白いゲーム」として評価されず、あくまで「面白いアーマード・コア&面白いメカアクション」の範囲に留まっているとされています。
ただし、『アーマード・コア』としての完成度は非常に高く、シリーズ最高傑作と評されています。全体的には高評価であり、10点満点中7点と評価されています。
本作は究極のインタラクティブメディアであり、プレイヤーの承認欲求を満たしてくれる登場人物たちからの言葉や、与えられるパーツや報酬など、非常に没入感を味わうことができます。
しかし、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』は、一人で遊ぶためのコンシューマーゲームであり、他のプレイヤーと競ったり感想を共有することはありません。そのため、忙しいネット時代において、久しく忘れていた「閉じる快楽」を取り戻せるゲームと評されています。
「面白いアーマード・コア」と「面白いメカアクション」が好きな人にはおすすめのゲームです。また、『アーマード・コア』シリーズをプレイしてみたい人や、高品質なメカアクションゲームを遊びたい人にもおすすめです。
ただし、単に面白いアクションゲームをプレイしたい人にはあまりおすすめできません。他にも高品質なゲームがたくさんあるためです。
本作の開発陣は、『アーマード・コア』シリーズの売り上げが期待できないことを理解しており、多くの開発予算は割り当てられなかったと考えられます。しかし、本作は無難な作品として完成度は十分に高いとされています。
本作には新しいシステムであるスタッガーが導入され、過去作では味わえなかった「小さな爽快感」を提供してくれます。スタッガーによって戦闘がより爽快に感じられる一方、アクションゲームとしてのスタッガーには議論の余地があります。特に、アセンブルの選択肢が減少したことが批判されています。
操作性については、全体的に良くできており、操作していて気持ち良いと評価されています。一方で、武器のリロードやクールダウンの仕様については、弾が出ないなどのストレスを感じることがあります。
難易度に関しては、ボス戦やミッション選択の進め方などが評価されています。しかし、ミッションの情報や攻略のヒントがゲーム内から得られず、攻略サイトやYouTubeなどで情報を探す必要があります。この点が「面白いアーマード・コア」に留まる要因となっています。
ストーリーに関しては、本作のストーリーは緊張感を演出するスピスとして機能しており、説教臭さがないことが特徴とされています。主人公の成長や群像劇といった要素は少なく、ストーリーはアクションの一部として盛り上げる役割を果たしています。
この10年間で、私たちの現実世界は『アーマード・コア』の世界に近づいてきたと言えます。リモートワークやフリーランスの増加など、私たちの働き方が変わってきたからです。このような背景からも、『アーマード・コア』シリーズの新作が、誰かの人生を変える可能性があると感じます。
&Buzzとしては、『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』が「面白いゲーム」として評価されなかったことは残念ですが、『アーマード・コア』シリーズの魅力を楽しんでいるプレイヤーにとっては、十分に満足できる作品だと思います。今後のシリーズの展開や、プレイヤーの反応を見守っていきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Gamespark.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。