【要約】
中国・Chongqing University Cancer HospitalのJunli Tao氏らは、非小細胞肺がん(NSCLC)の予後とベースラインの脂肪指数の関連を調査しました。4,434例のNSCLC患者を対象に後ろ向き研究を行った結果、NSCLC患者の5年生存率はサルコペニアとは関係がなく、皮下脂肪指数および心膜脂肪指数が高いほど高くなると報告されました。脂肪組織とがんの予後は関連しており、心膜脂肪指数および皮下脂肪指数は予後予測マーカーとなり得るため、患者の栄養支援に役立つ可能性があります。
【感想】
&Buzzとしては、この研究結果は非小細胞肺がん患者の予後について新たな視点を提供していると感じます。特に、心膜脂肪指数と皮下脂肪指数が生存率と関連しているという結果は注目に値します。これによって、非がん関連死やがん悪液質のリスクのある患者を同定し、適切な栄養支援を行うことができるかもしれません。今後は、この指標をもとにした個別化された治療法やケアプランの開発が進められることが期待されます。我々はこの研究を見守り、さらなる進展を期待しています。