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【&Buzzの口コミニュース】ローカル線・近江鉄道、22期連続赤字の末に挙げた白旗…そして沿線自治体は? 【近江鉄道線「血風録」⑤】乗客は微増傾向、なのに「ギブアップ宣言」のワケ(1/6) | JBpress (ジェイビープレス)

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【近江鉄道線「血風録」シリーズはこちらから】

◎地域鉄道の96%が赤字…コロナ後のローカル線にいったい何が起きているのか?

◎鉄道事業はまるで“鈍重な牛” 激変期のローカル線「存続」の打ち手はこの2つ

◎ローカル線危機、ななつ星デザイナーによる異例のイラストに見た国交省の本気

◎まるでアニメな駅舎、懐かしの硬券…味わいある近江鉄道が迎えた存続の危機

(土井勉:一般社団法人グローカル交流推進機構 理事長)

1.近江鉄道線の輸送人員の変化と収益構造

図-1は近江鉄道線の輸送人員の推移である。

最も輸送人員が多かった1967年度の1126万人から急激に右下がりの状況となっていることがわかる。最も少ない2002年度にはピーク時の1/3程度の輸送人員となった。

しかし、ここから反転攻勢というほどの勢いはないにしても、増加に転じていることにも注意が必要だ。2019年度は2002年度に比べて100万人以上も輸送人員が増えている。

近江鉄道線の沿線市町も近年は人口が伸び止まり、あるいは減少に転じている。さらにモータリゼーションの進行の影響も大きく受けている。だから、鉄道の輸送人員は減少していると思い込み、この増加について意外に気づかない人たちも少なくない。

各地のローカル線や路線バスなどでも、コロナ禍の前の2019年度頃までの輸送人員を詳しく見ていくと、増加(もちろん微増のことが多い)している場合が少なくない。ローカル線は沿線の人口も減少しているし、モータリゼーションの影響が大きいので、輸送人員もひたすら減少している、と思いがちであるが、減少傾向が止まっている場合も少なくない。

近江鉄道の増加の背景については、稿を改めて、次回以降の連載で述べたい。

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このニュース記事は、ローカル線の近江鉄道についての連載記事の要約です。近江鉄道線の輸送人員は減少していると思われがちですが、実際には最近では増加傾向に転じていることがわかりました。沿線の人口の減少やモータリゼーションの進行が影響しているにもかかわらず、意外にも輸送人員が増えているのは注目すべき点です。近江鉄道の増加の背景については、今後の連載で詳しく取り上げる予定です。&Buzzとしては、近江鉄道の存続を見守っていきたいと思います。

この &Buzzニュースは、Ismedia.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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