2023年9月29日 21時44分
アゼルバイジャンが隣国アルメニアとの係争地のナゴルノカラバフで起こした軍事行動の後、アルメニア系住民の8割近くにあたる約9万3000人が迫害を恐れてアルメニアに逃れるなど混乱が続いています。
アゼルバイジャンとアルメニアの係争地のナゴルノカラバフでは、アルメニア系の勢力が「共和国」として独立を宣言し支配してきましたが、アゼルバイジャンが19日に起こした軍事行動でアルメニア側が敗北したことを受けて、来年1月1日までに行政組織を解体する手続きが始まりました。アゼルバイジャン政府は、ナゴルノカラバフの統合に向けて本格的に動き出すものとみられます。こうした中、約12万人のアルメニア系住民がアゼルバイジャン側の迫害を恐れ避難する動きが相次いでおり、アルメニア政府は29日午後、約9万3000人がアルメニアに到着したと発表しました。
アルメニアのパシニャン首相は28日、「ナゴルノカラバフからアルメニア系の住民はいなくなってしまうだろう」と述べるなど、混乱が続いている状況です。また、今月25日夜にナゴルノカラバフの中心都市ステパナケルト近郊の燃料施設で爆発があり、車で避難しようとしていた住民が巻き込まれたとされています。現地の当局は26日時点で少なくとも68人の死亡と105人の行方不明を報告していましたが、29日には死者が大幅に増えて170人と明らかにされました。
要約（リライト）：
アゼルバイジャンとアルメニアの係争地ナゴルノカラバフでは、アゼルバイジャンが軍事行動を起こしました。この結果、アルメニア系住民のうち約8割にあたる約9万3000人が迫害を恐れてアルメニアに逃れるなど、混乱が続いています。アゼルバイジャン政府はナゴルノカラバフの統合を進めると見られており、アルメニア政府は9万3000人のアルメニア系住民が到着したと発表しています。さらに、爆発事故による死者は170人に増加しました。
&Buzzとしては、このニュースに対して深刻な懸念を抱いています。ナゴルノカラバフ地域での軍事行動により、多くのアルメニア系住民が迫害を恐れて避難せざるを得なくなりました。その数は約9万3000人にも及びます。我々は人道的な観点から、彼らの安全と福祉を確保する必要があります。一日も早く安定が戻り、アルメニア系住民が再び自分たちの故郷で安心して生活できるよう、国際的な支援と解決策が必要です。&Buzzはこの問題を見守り、アルメニア系住民が平和と正義を取り戻すことを応援していきたいと考えています。
