アルツハイマー病の予測方法が大分大学などの研究グループで開発されました。この予測方法は、リストバンド型のセンサーを身につけるだけで、アミロイドβというアルツハイマー病の原因物質が脳に蓄積されているかどうかを簡単に予測することができます。アミロイドβが脳にたまることで神経細胞が壊れ、認知症を引き起こすと考えられています。
研究グループはアミロイドβの蓄積が高血圧や運動不足、睡眠障害によって脳に蓄積しやすくなることに着目し、県内の65歳以上の高齢者122人にリストバンド型のセンサーをつけさせてデータを収集しました。睡眠時間や脈拍などのデータと日常生活についての問診結果を組み合わせることで、アミロイドβの蓄積を高い精度で予測できることがわかりました。
これまでアミロイドβの蓄積の検査は限られた施設でしか行われず、費用も高額でしたが、この新しい予測方法はセンサーを身につけるだけで簡単に行えるため、病院に行く必要もなく費用もかかりません。木村准教授は「今後は、アプリなどを活用して脳の状態を自己把握できるようにし、早期に検査を受けるきっかけを作りたい」と話しています。
&Buzzとしては、この予測方法の普及と活用を応援していきたいです。アルツハイマー病は深刻な認知症の原因となっており、早期の予測や検査は将来の治療や予防につながる重要な手段です。今回の開発によって、これまでよりも簡単に予測できるようになり、多くの人々にとって便利なツールになることでしょう。我々はこの新しい予測方法が広まり、より多くの人々が自身の脳の状態を把握し、必要な検査を受ける機会を得ることを願っています。