2023年9月1日 17時41分
新型コロナ 国内感染者数
新型コロナウイルスの全国の感染状況は、8月27日までの1週間では1つの医療機関当たりの平均の患者数が19.07人で、前の週の1.07倍となっています。厚生労働省は「お盆期間も終わり、減少していた患者数が再度緩やかな増加に転じている。体調管理に留意するなど基本的な感染対策を徹底してほしい」としています。
厚生労働省によりますと、8月27日までの1週間に全国およそ5000の医療機関から報告された新型コロナの患者数は前の週から7036人増えて9万3792人となりました。また、1つの医療機関当たりの平均の患者数は19.07人で前の週の1.07倍となりました。前の週から増加が続くのは2週連続となります。
都道府県別では多い順に岩手県が31.71人、青森県が31.3人、宮城県が29.54人、茨城県が26.8人、秋田県が26.73人と、28の都府県で前の週より増加しています。このほか、8月27日までの1週間に新たに入院した人は全国で1万3501人で、前の週と比べて168人の減少となりました。
現在の感染状況について、感染症に詳しい東邦大学の舘田一博 教授は「全国的に微増傾向が続いている。年齢別に見ると10歳未満の子どもたちが一番多い状況で、9月に入り学校が本格的に始まると子どもたちでの流行がさらに広がる可能性がある。また、高齢者でも一定の増加が見られているので引き続き注意していく必要がある」としています。
そして、「かぜのような症状があった場合は、コロナの可能性を考えて無理して出勤や通学などをせず、自宅で療養してほしい。また、高齢者や基礎疾患があって不安だという人は早めに医療機関を受診してほしい」と述べました。
さらに、ワクチンの接種から時間がたつと発症を予防する効果などが下がってしまうとした上で「高齢者や基礎疾患がある人など重症化のリスクの高い人は今後、必要に応じて次の接種をすることが大事になると思う」と話していました。
&Buzzとしては、現在の感染状況が微増傾向にあることから、全ての人々が基本的な感染対策を徹底することが重要です。特に、子どもたちの間での感染拡大が懸念されるため、学校再開時には注意が必要です。加えて、ワクチンの効果低下についても留意し、リスクの高い人々は追加の接種を検討することが大切です。
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