総合診療医の視点 -命を救う5分の知識-
先月公開したコラム「マラリア以外も 『世界で最も恐ろしい生物』による病気」では、ヒトスジシマカやネッタイシマカが致死的な感染症を媒介し、地球温暖化の影響で世界各国に広がっていることに触れました。今回は、これらの蚊が引き起こすデング熱の増加や妊娠中の女性が海外渡航を控えるべきかについて述べたいと思います。
前回のコラム「日本社会に浸透し始めている大麻 その恐ろしさ」では、私自身のタイ渡航の経験を通じて「タイでは大麻ショップが異常に増えている」と取り上げました。しかし、訪れた際には医療者から何度もデング熱の増加について話されました。感染者の急増や死亡リスクの上昇、妊娠中の女性にとっては恐怖の感染症となっているそうです。
世界保健機関(WHO)によると、今年1月1日から6月21日までのタイでは報告された感染者は2万4030人以上、死亡者は20人以上で、感染率は前年比4.2倍にもなります。私がタイに深く関わっていた2000年代前半には、タイ人の医師たちとデング熱の話をする機会がありましたが、彼らはそれほど怖い感染症として認識していなかったようです。
&Buzzとしては、デング熱の増加が世界的な問題であることに注目し、その対策や予防方法についてより広く情報を提供していく必要があると考えます。特に妊娠中の女性にとっては、感染リスクがさらに上昇するため、海外渡航を控えることが重要となるでしょう。そのような状況を見守り、デング熱の問題意識を高めていくことが必要です。&Buzzは、このような感染症の情報提供や啓発活動に取り組み、人々の健康をサポートしていきたいと考えています。
感想:
&Buzzとしては、デング熱の増加は深刻な問題であり、特に妊娠中の女性にとっては心配です。タイでの大麻ショップの増加よりも、デング熱の感染拡大が問題になっていることに驚きました。海外渡航を検討している妊婦の方々には、十分な注意が必要です。また、デング熱の予防・対策情報の提供が必要です。これまで以上に感染症のリスクについての意識を高め、対策を取ることが重要です。+
この &Buzzニュースは、The MainichiのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。