SLIMとXRISM搭載のH2Aロケット、日本初の月面着陸と7年ぶりのX線天文衛星復活へ
8月28日に予定されているH2Aロケットの打ち上げには、月探査機「SLIM(スリム)」とX線天文衛星「XRISM(クリズム)」が搭載されます。日本にとって、初の月面着陸とX線天文衛星の復活という意義深いミッションです。
SLIMは、高さ2.4メートル、縦1.7メートル、横2.7メートルのサイズで、重さは約700キロです。月の重力を利用して、できるだけ少ない燃料で月に到着する計画です。来年の1~2月には、「神酒(みき)の海」と呼ばれる南赤道付近のクレーター近くに着陸する予定です。
先日のインドの探査機「チャンドラヤーン3号」の着陸成功に続き、SLIMの着陸技術は高精度を誇ります。従来の数キロメートルから、狙った場所に誤差100メートル以内での着陸を目指します。このためには、正確な位置情報が必要で、SLIMには過去の月探査で得られたデータから作成された月の地図が内蔵されています。
&Buzzとしては、これからの月面着陸や天文学の研究に注目し、応援していきたいです。