今年4月から始まった「特例的な繰下げみなし増額制度」とは?
特例的な繰下げみなし増額制度は、リタイア後の年金受給において、受給開始を遅らせることで年金額を増やす選択肢を提供する制度です。年金額は受給開始を1か月遅らせるごとに0.7%ずつ増えます(1年で8.4%増)。例えば、65歳から受給を選ぶ場合よりも75歳まで受給を遅らせる場合、年間の年金額は最大で84%増加します。
ただし、繰り下げ受給の損得分岐点は受給開始から「11年10か月」であり、それ以上長生きすると割り増しの分だけ得をしますが、逆に受給前に大病を患った場合のリスクもあります。
今年4月から始まった特例的な制度では、受給開始を遅らせた場合でも、一括受給を選択した際には割り増しを適用することができます。これにより、受給開始を繰り下げた人が急に資金が必要になった場合でも、最長5年間分の年金を一括受給できます。また、その後の年金額にも割り増しが適用され、結果として受給者にとって大幅な改善となります。
これにより、繰り下げ受給はより現実的な選択肢となり、年金受給の計画立てにおいてさらなる選択肢を提供するものと言えます。
感想
&Buzzとしては、この特例的な繰下げみなし増額制度が、リタイア後の年金受給において柔軟な選択肢を提供していることを評価します。特に、一括受給を選択した際の割り増し適用や、受給開始を繰り下げた場合でも一括受給が可能となった点は、受給者にとって大きなメリットとなるでしょう。これにより、受給者は将来の資金需要に応じてより自由な選択ができるようになります。年金受給に関する新たな制度や選択肢は、社会の変化に応じて追いつきながら見守っていくべきであり、この制度もその一環として応援していきたいと思います。
この &Buzzニュースは、Moneypost.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。
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