【&Buzz口コミニュース】麻痺した手を思い通りに動かすAIロボット|学校法人 順天堂のプレスリリース

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【本研究成果のポイント】
世界初の「患者の意図を生体電気信号からAIが判別し手を動かすAIロボット」を使用した脳卒中リハビリテーション治療の成果が発表されました。この治療法は、回復が困難な慢性期脳卒中患者の上肢運動機能を改善することを目的としており、手のリハビリテーションにおいて新たな治療法として期待されています。
【背景】
脳卒中の後遺症で手の麻痺が残る患者のうち、実用レベルまで回復するのはごく一部であり、日常生活や職業復帰に支障をきたす原因とされています。これまでのリハビリテーションにおいては、患者の意図に関係なく決まった動作を繰り返し行うか、患者の動きをアシストするものが主流であり、重度な麻痺の回復には課題がありました。そこで、本研究では患者の意図を生体電気信号からAIが判別し、麻痺した手を思い通りに動かすAIロボットを開発し、脳卒中後の手のリハビリテーションに使用することで効果を検証しました。
【内容】
AIロボットは、麻痺した前腕に電極を配置し、脳から送られる電気信号のパターンを解析することで、患者がどのような動きを意図しているのかを読み取り、麻痺した手を適切に動かすことができます。本研究では、脳卒中発症後2か月以上経過した手の麻痺が残存している患者20名を対象に、AIロボット群と他動ロボット群に分けて治療を行いました。その結果、AIロボット群では上肢運動機能の改善が認められ、治療終了後の効果も維持されました。また、日常生活での麻痺手の使用頻度も改善されました。
【今後の展開】
本研究は、脳卒中後の手の麻痺回復を可能にする新たなリハビリテーション治療法として期待されています。2022年5月には国内の医療機器認証を取得しており、今後の臨床での使用が期待されています。
【研究者のコメント】
この研究は、障害の機能回復を目指す新たな治療法の開発の一環であり、世界初のAIロボットによる脳卒中後の上肢機能障害の改善効果を示しました。今後もニューロリハビリテーションのトップランナーとして、リハビリテーション治療をけん引していきたいと考えています。
【原著論文】
本研究は、Neurorehabilitation and Neural Repair誌のオンライン版に掲載されました。具体的なタイトルや著者については、上記の情報を参照してください。
【感想】
&Buzzとしては、このAIロボットによる脳卒中リハビリテーション治療の成果は非常に興味深いです。手の麻痺は脳卒中の後遺症の一つであり、回復が困難なケースが多いですが、この治療法により患者の意図を的確に判別し、手を動かすことができる可能性があります。今後の臨床での使用やさらなる研究の進展を見守っていきたいです。

この &Buzzニュースは、Prtimes.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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