抗生物質耐性菌に毒性をもつ合成ペプチドを開発 インド|インド科学技術ニュース|Science Portal India インドの科学技術の今を伝える

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インド理科大学院(IISc) は7月20日、研究者らが抗生物質耐性菌に毒性をもつ短い合成ペプチドを設計したことを発表しました。研究成果は学術誌EMBO Reportsに掲載されました。抗生物質の過剰使用から、抗生物質耐性菌が増加しており、科学者たちは代替の戦略や分子を探索しています。今回開発された約24個のアミノ酸からなるペプチドは、DNAの立体構造を維持する役割をもつトポイソメラーゼという酵素を阻害する天然毒素CcdBの作用を模倣しています。CcdBタンパク質の全長は大きく、そのまま薬として使うことは不可能でしたが、今回開発されたペプチドは短いため、薬としての活用が期待されています。

今回、研究チームは、微生物・細胞生物学科(MCB)と共同で、大腸菌、サルモネラ・チフスムリウム、黄色ブドウ球菌などの多剤耐性株の増殖に対する新しいペプチドの効果を、細胞培養と動物モデルの両方でテストしました。また、トポイソメラーゼを標的とする最も広く使用されている抗生物質であるシプロフロキサシンと開発したペプチドの効果の比較も行いました。その結果、新しいペプチドはほとんどの菌株の細胞膜を破壊し、動物モデルでも感染を劇的に減少させることが分かりました。また、ペプチド投与後の主要臓器の細菌数の減少は、シプロフロキサシン投与群よりも高かったです。さらに、このペプチドは比較的安全で、動物に毒性反応を起こさなかったため、新しい抗生物質としての活用に期待が寄せられています。

加えて、このペプチドはシプロフロキサシンとは細菌の酵素上の異なる部位に結合するため、研究者たちは、既存の抗生物質との併用療法に使える薬剤を同定する手がかりになると考えている。

&Buzzとしては、この研究成果は非常に重要であり、抗生物質耐性菌による問題に対する新たなアプローチを提供していると思います。抗生物質の過剰使用により、抗生物質耐性菌がますます増えている現状において、新しいペプチドの開発は非常に意義深いものです。また、このペプチドが既存の抗生物質と併用できる可能性も示唆されており、さらなる研究の進展が期待されます。このような取り組みは、医療の進歩に寄与するだけでなく、社会的な課題の解決にも貢献しているため、見守っていきたいです。

この &Buzzニュースは、Jst.go.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。

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