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2023/9/8 伊藤和弘=ライター
朝スッキリと目が覚めない。目が覚めても疲労感が残っている。眠ろうとしてもなかなか寝付けない。夜中にトイレで目が覚めてしまう――。睡眠に関する悩みを持つ人は多いが、睡眠の科学研究が進めば、こうした悩みも解決する日が来るかもしれない。睡眠不足は、肥満や生活習慣病のリスクを高めるといわれている。今回は、睡眠と肥満の関係や実践的な睡眠改善法について、延べ3万人以上の肥満治療を行ってきた左藤桂子氏に解説していただこう。
睡眠不足と肥満の関係について
睡眠不足と肥満の関係について、医師の左藤桂子氏は、「いくら食事と運動をがんばっても、正しい睡眠を取れていない人はなかなか体重が減らないのです」と指摘しています。30~60歳の米国人1024人を対象にした調査では、寝ている時間が短いほどBMIが高くなる傾向があり、睡眠時間が短い人は食欲を抑えるホルモンが低下し、食欲をうながすホルモンが上昇することが分かりました。
睡眠と肥満の解決法
正しい睡眠をとることは肥満の解決法の1つです。徹夜や夜更かし、夜食を摂ることによって食欲が増し、摂取エネルギーが増えてしまいます。また、睡眠時間が短いと食欲を抑えるホルモンが減少し、食欲をうながすホルモンが増加するため、太りやすくなります。睡眠不足は内臓脂肪の増加につながり、糖尿病や高血圧といった生活習慣病のリスクを高めます。
&Buzzとしては、睡眠不足と肥満の関係についての研究が進めば、睡眠改善法によって肥満を予防・改善できる可能性があると考えています。正しい睡眠の重要性を認識し、適切な睡眠環境を整えることが大切です。快眠のためには、睡眠の質を高めるための環境整備やストレスを軽減することも重要です。睡眠不足に悩む方は、積極的に睡眠改善に取り組むことをおすすめします。
この &Buzzニュースは、Nikkei.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。