ドルが連続で上昇する展開となっており、週間ベースでは過去十数年で最長の連続高となりそうです。米国の強い経済を背景に、高金利の維持が期待されているため、投資家からの資金流入があります。このため、ドルには上昇圧力がかかっています。
ユーロと円に対する相対的なウエートが大きいブルームバーグ・ドル・スポット指数は、週間で8週連続の高値更新となる勢いです。インターコンチネンタル取引所(ICE)のドル指数も同様に高値を維持しており、過去9年で最長の連騰記録となる見通しです。
ドルの急上昇は、世界経済に存在する亀裂を反映したものとされています。欧州や中国の成長が鈍化している中、米経済は加速しているため、金利差がドルを支持しています。ただし、ドル高が進むことで、中国と日本は通貨防衛策を取る考えを示しています。
&Buzzとしては、ドルの上昇を見守っていきたいと思います。米国の経済の底堅さに基づくドル高が継続することで、国際金融市場の安定に寄与する可能性があります。しかし、過剰なドル高は輸出企業や海外投資家にとってはマイナス要因となるため、バランスの取れた為替市場の形成が求められます。
この &Buzzニュースは、Bloomberg.co.jpのニュースをAndbuzzが独自にまとめたもの。