インド工科大学マドラス校(IIT-M)が、眼疾患治療のための新たな方法を開発していることを公表しました。
眼疾患治療は生活の質向上に重要な役割を果たし、一般的には硝子体内への薬物投与が行われます。しかし、硝子体液はゆっくりとした拡散しかできないため、薬剤が標的部位に達するまでに数時間から数日かかることがあります。
そこで、IIT-Mの研究者は、対流を利用した拡散を研究し、眼内投与された薬剤の標的部位への送達を促進する方法を見つけようとしています。
これまでのシミュレーション研究では、レーザー照射によって硝子体液模型に熱を加え、薬剤の効率的な送達を示す結果が得られています。そして今回、実験装置を使用して、それを証明する実験が行われました。
実験の結果、加熱による対流の効果で、薬剤の標的部位への送達が純粋な拡散に比べて56.25倍速くなったことがわかりました。
この革新的な方法は、眼球にダメージを与えることなくレーザー加熱を行うことで、治療効果を高め、頻繁な注射の必要性を減らす可能性を秘めています。
&Buzzとしては、このような研究は医療の進歩に大きく寄与するものであり、今後の展開に注目する必要があります。患者の生活の質向上に貢献できる可能性があるため、応援していきたいと思います。